ブラジルで2万袋の紅白餅、3千杯のお雑煮をタダで配った大晦日「餅つき祭り」。すっかり「日本のお正月」気分です

サンパウロの日常生活

この写真↓は、2019年12月31日、ブラジルなんですよ。
場所は、サンパウロ市リベルダーデ日本広場。
つまり、東洋街の大晦日です。すっかり、「日本のお正月」気分を感じさせます。
そこで、年末恒例の第49回餅つき祭りが開催されたときの一場面です。
写真の奥の方には、杵の頭が見えてますね。
移民大国ブラジルらしく、こんな大晦日がサンパウロ市の風物詩として定着してます!!!

搗きたての餅を丸めるラジオ体操のみなさん

サンパウロ市の大晦日の風物詩といえば、「サンシルベストレ・ハーフマラソン」と「餅つき祭り」です(断言!)。
もちろん、夜にはカウントダウンコンサートがあちこちで開催されますが、午前中に限定したら、そうんなんですよ。
その証拠に↓ホラ、ブラジル最大の放送局TVグローボが取材にきてますよ。

グローボの取材班

グローボの取材を受けているのは、主催団体のリベルダーデ文化福祉協会(ACAL)の池崎博文会長です。福岡県出身の子供移民で、ポルトガル語も堪能です。大手メディアがきても、全く物おじせず、笑わせながら取材を受けています。

12月の初めに行われた東洋祭りと一緒で、ACALが主催です。
あの200キロのケーキを来場者に配って、令和開始をブラジルで祝ったイベントです。

今回は「餅つき祭り」です。
この「餅つき祭りが有名になったのは、紅白餅を一つのビニール袋にいれて2万袋も作り、来場者に配ることを始めたからです。
ACALいわく、「2万袋も配っているのは、世界でもここだけ!」と言っています。
もしかしたら日本ではやっているところがあるかもしれません。
ですが、日本以外では世界唯一かもしれませんね。


興味深いことに、ブラジルでは「白餅は平和、赤餅は成功を意味する」と言われています。
そして、式典は、「バラバラのもち米を、搗いてこねることによって、一つにまとまって美味しくなる。普段はバラバラでも、何かの困難を乗り越えることによって、皆が団結する様子を、餅は象徴している」という風に説明され、「皆で餅を食べて、新年の平和と成功を祈りましょう!」と呼びかけていましたよ。
そんなこと、日本では考えたこともありませんでしたが、日本文化を広めるイベントですから、そのような意味づけを積極的にして、ブラジル人に普及しているんですね。


だいたい12月31日午前8時ぐらいからリベルダーデ日本広場で紅白餅の無料配布を始めるんですが、関係者によれば「午前6時ぐらいから列ができている」とのこと。
取材にいった午前9時の段階では大分配り終わっていましたが、それでもリベルダーデ日本広場から200メートル以上も餅を受け取る列ができていましたよ。

リベルダーデ日本広場の端っこのあたりですね。数寄屋造り風マクドナルドが見えます。

その先には、日本語で何やら宣伝を書いたイタウ―銀行支店です。まだまだ列は続きます。

まだまだ続きますよ。

まだ行きます!

ようやく列の最後まで来ました。
もう、後ろの方にセー大聖堂の尖塔がしっかりみえますね。
あそこにメトロの日本リベルダーデ駅の隣の駅セーがあります。

実はこの列、3つもあるんですよ。
一つは、「紅白餅」用の列
もう一つは、「茅の輪くぐり」用の列
最後は、「お雑煮」用の列です。
全部並んだら、半日かかりますね、多分。

されて、再びリベルダーデ日本広場に戻ってきました。
今度は、「お雑煮」のテントに行ってみました。
ここではお雑煮を3000杯を無料でくばっていました
すごくないですか?

テントの中ではACALの皆さんが、一生懸命にお雑煮をつくっていました。

こんな感じで、日本人だけでなく、ブラジル人も並んでどんどんもらいます。

そして、最後の列が「茅の輪くぐり」です。

「茅の輪くぐり」というのを、知っていますか?
実は、Fukaもブラジルに来るまで見たことありませんでした。
でも、調べてみたら、毎年の犯した罪や穢れを除き去るための除災行事として、伝統的なモノなんですね。
それを、日本ではやったことなかったのに、ブラジルで初体験という感じです。

宮司と巫女さんもいますよ。サンパウロ市には「南米神宮」という神社があるんです。

午前9時半、いよいよ餅つき祭りの開始セレモニーです。
まず、宮司が来賓や臼・杵にお祓いをします。

こんな感じで、臼にもお祓いします。

天竜太鼓が勢いよく演奏を始めると、来場者はスマホで一斉に撮影を始めていました。

90代半ばの池崎会長ですが、しっかりと杵を奮っています。まったく歳を感じさせませんね。

50代半ばの野口泰在サンパウロ日本国総領事も積極的に餅つきにさんかしてました。
良く見ると、総領事の左後ろに不思議なサンタクロースがいますね。

東洋系のオジサンが、なぜかクソ暑い真夏の大晦日に、サンタクロースのカッコです。

ラジオ体操部の皆さんが、搗きたての餅を丸めていますよ。
熱いんですよね、搗きたてって。

舞台の上では、池崎会長が挨拶をはじめました。

サンパウロ市のアンドレア・マタラーゾ元地区局長も出席して、日本移民のサンパウロ市への文化的な貢献を絶賛してくれました。
一介のイタリア移民からたたき上げて、ブラジルに大財閥を作り上げたフランシスコ・マタラーゾの兄弟の孫にあたる人物です。
FHC政権時代には、大統領府広報長官(大臣格)まで務めた有名政治家ですよ。

式典の後、会場を変えました。
来賓と協力者、ボランティアだけがACAL本部の東洋会館に集まりました。
ここで、あたらめて大晦日と新年を祝うセレモニーをやります。

会場の皆さんに、特製のお雑煮と年越しそばを準備している、ACAL舞踊部の皆さんです。

舞台では、来賓が集まって、鏡割り、そして乾杯です。

余興として、サンパウロ市在住の日本人兄弟、大浦聡一郎くん(16歳)、弟の徳洋くん(11歳)がフルートで「ふるさと」のみごとな演奏を披露してくれましたよ。

こんな感じで、皆でお雑煮を美味しくいただきました。

どうですか? これが、みんなに振る舞われたお雑煮です。美味しかったですよ!
こんな催しが、サンパウロのリベルダーデ日本広場で毎年行われています。

広場でお餅を配ったり、お雑煮を配ったりと、裏方を見事に果たしたラジオ体操部の皆さんです。

こんな感じで、今年も無事に、リベルダーデの餅つき祭りが開催されました。
来年はいよいよ第50回です。
より盛大に行われるかもしれませんね。

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