お正月にサンパウロで、イクラ、タラコ、明太子を食べるには

サンパウロ生活の便利情報

ブラジルに住んでいても、日本人は日本人。
たまにイクラ、タラコ、明太子を食べたくなりませんか? 
とくにお正月は!
しかも、できるだけ安く
そんな方に、サンパウロ在住25年の地元民ならではの情報を、こっそりお教えしますよ。

日本国内に住んでいる方には、この喪失感はあまり分かってもらえないかもしれません。
たまに無性にタラコが食べたくなったりするんです。
当然ですが、ブラジル人は食べないので、普通のスーパーには売っていません。
しかも、東洋街の日本食品のスーパーにもないんですね。
日本移民がたくさんブラジルへ来た時代には、その辺のものはあまり一般的ではなかったのかもしれません。

ちなみに、日本ではタラコスパゲティとか、明太子スパゲティとか、当たり前に食べていました。ですが、ブラジルではどんなレストランに行ってもメニューにありません
あくまで、FUKAの知る限りなので、どこかにあるかもしれませんが。
リベルダーデ区のスーパー丸海などにいけば、チューブ入りのタラコスパや明太子スパの具とか売っていますが、たまには「本物が食べたくなる」という方もいるのでは。

それとか「正月ぐらいはイクラが食べたい」「おせち料理イクラは欠かせない」とか、人によっては「たまには、おもいっきりイクラ丼が食べたい」とかいう気分になることは、ありませんか?

もちろん、ブラジルですから、味付けされて完成した商品としてのイクラ、タラコ、明太子を買うのは難しいです。
ですが、原料は手に入るんですね。
あとは、自作しましょう(涙)。
そしたら、思いのほか安くできることも!

実は一番簡単に手に入る明太子

では、一番簡単な明太子から行きましょう。
ど~ん!
買うだけです(笑)!!!

 Indústria brasileiraと書いてあります。輸入でなく、現地で生産しているから安いのですね

これは、サンパウロ市の韓国人街ボン・レチーロ区にある韓国人スーパー 「Otugui Supermercado」(Rua Três Rios, 251 – Bom Retiro)のキムチのコーナーで買いました。
いわば、韓国移民版の「丸海」のような感じでしょうか。

メトロ「アルメニア駅」で降りて、軍警本部のある広場を越えて、大きな教会の右側のRua Três Riosをまっすぐに進み、交差点を越えて、ちょっといった左側にあります。
地図で見ると、こんな感じです↓

↓ストリートビューで表示してみました。この韓国語で書かれたスーパーです。右側の方の入り口を入っていくと、思いのほか中が広くてびっくりしますよ。
丸海の2倍ぐらいあるかもしれません。

当然のことですが「明太子」とは、どこにも書いてありません。
あくまで「Caviar de Pollack」です。
でも、見た感じは、とても「明太子」っぽいです。
「Pollack」はどんな魚かと思って調べてみると、英語名「Pollock」のことのようです。
これを調べてみると、どうやら「スケソウダラの一種」です。
「スケソウダラの卵」なら、やっぱり明太子の材料です。

試しに食べてみて思いましたが、 明太子に飢えている日本人からすれば、十分に「明太子」として食べられる味です。
そういえば明太子って、要は「魚の卵のキムチ」なんですね。

2019年5月10日に買いましたが、400グラムも入っていて35レアル(約950円)と、お得な値段。むしろ、日本で買うより安いぐらい!

おそらく日本では九州・博多名産ですが、元は韓国からレシピが入ったものを、日本風に改良したものが「明太子」ではないかと思います。
ですから、ここで売られているのは明太子の原点のようなものなんですね。
とはいえ、

ただし、ブラジルのことですから、常に問題があります。いつも売っている訳ではないのです。すぐに売り切れになって、しばらく入ってこない、という点です。
韓国メシなどを食べに行ったついでに、このスーパーに期待しないで寄って、「あればラッキー!」ぐらいの感じでしょうか。

ちなみに、このスーパーの売れ筋の商品60品はこれです。

同スーパーのフェイスブックには「営業時間8:00〜19:30」とあります。けっこう閉店が早いので、仕事終わりに行く場合にはけっこう要注意です。
休日はサイトには書いてありませんでした。

不安がある方は、年末年始の休暇を含め、同店の電話 (11) 3333-3374に営業しているか確認してから行った方がいいかもしれません。

イクラと明太子の材料をどこで手に入れるか?

難しい話はなにもありません。
サンパウロ市で一番豊富な魚介類が買えるのは、やっぱりセントロにあるサンパウロ市営市場「メルカード・ムニシパル」(通称「Mercadão」 )です。

正面入り口です

ブラジルを代表する建築家の一人、 Francisco Ramos de Azevedoが1926年に設計しました。「ここはヨーロッパか」と勘違いするような、重厚感のある設計ですね。
オープンしたのは、1933年1月25日。そうサンパウロ市創立記念日ですね。
ここで、エッと思った方は、ブラジルの歴史通ですね。

そう、サンパウロ州政府がリオの連邦政府に対して革命を起こした「護憲革命」が1932年7月9日に勃発し、3カ月後の同年10月4日にサンパウロ勢の敗戦という形で終わりました。
さらに、その3カ月後にオープンしていたんですね。
戦争の前後に、せっせと Mercadão の建設工事も進めていたんでしょうか。

アントニオ猪木とメルカドン

ちなみに、ここは日本人移民がまるで占領するように多数働いていたところです。
日本人はコーヒー農園の農業労働者として入り、各地で農地を買って独立し、サンパウロ州の農業生産の半分以上を支えていました。
その関係から、このメルカドンのすぐそばにコチア産業組合や南伯農業組合などの本部が作られ、農産物の仲買商も日本人ばかりでした。
さらに、物流の部分も日本人が牛耳るという状態。「昔はカンタレイラ(メルカドンのある場所)にいくと、日本人ばっかりだった」というのは、古い移民から良く聞く言葉です。

日本の元プロレスラーで、参議院議員にもなった有名なアントニオ猪木も、若い頃はここで荷車引きをしていたんですよね。
1943年に神奈川県鶴見区に生れた猪木 寛至(本名=いのき かんじ)は、13歳の時、貧困を抜け出すために母親、祖父、兄弟とともにブラジルへ渡りました。
1960年4月11日、プロレス興行でサンパウロに来ていた力道山が、メルカドンを観光に見にいきました。そのとき、たまたま、力強く荷車をひく猪木青年に目を止めたそうです。
力道山は猪木に「オイ、裸になれ」と声をかけ、上半身だけ脱がして、背中の筋肉を見てたそうです。そしてその場で、日本プロレス入団が合格になり、日本に帰国したという伝説があります。

アントニオ猪木(第7回阪神カッププレゼンター、Ogiyoshisan from Wikimedia Commons )
メルカドンの裏側にいくと、今でもこんな荷車がありますよ。猪木青年はこれに山盛り荷物を積んで運んでいるところを、力道山にスカウトされたんですね。ちなみに、写真の奥の方にセー大聖堂の尖塔が見えます

ちょっとタラコや明太子から、話がずれてしまいました(笑)。
とにかく、メルカドンの中のRua BBox33「O PESCADOS PAOLA」 を探してください。

下の方のショーウィンドウにさりげなく、冷凍されたタラコの原料があります。
↓下の写真にある通り、「Ovas de Bacalhau Congelado」(タラの卵の冷凍)と書いてあります。「タラの卵」=「タラコ」です。

なんと1キロで28レアル(約760円)です。
バカ安じゃないですか。

これを解凍して、タラコと明太子が自作できます。
お薦めレシピは「お安い真鱈の子を使った、タラコと明太子のレシピ」
とにかく、あとは自分で作れば、超お得です。
前述の韓国スーパーの明太子も、きっとこういうのを買って調理しているんですね。

日本製に比べるとやっぱり見劣りします。
ですが、自作を重ねればいつかは、日本並に!
少なくとも、タラコスパとかにする分には、まったく問題ないですよ。
どうぞ、お試しあれ!

いよいよ、真打イクラの登場!

では、イクラの材料はどこに売っているのでしょうか?
やっぱり、メルカドンです(笑)。
簡単すぎてすみません。

そう、見て分かるとおり、同じ店です。

「Ovas de Salmão」(サーモンの卵)の冷凍です。
そうなんです。イクラとは「サケの魚卵」なんです。
でも、値段が凄いことになっていますね。
250gで170レアル(約4600円)です(2019年12月27日)。
参考までに昨年12月に買った時は、140レアルでした。
異常な値上がりです。不作だったのでしょうか…。
それとも、「高くしても、日本人なら買うぞ」と踏んで、値上げしたのでしょうか。

美味しそうなイクラご飯!!(kosikagikuさんによる写真ACからの写真)

個人的には、「解凍して、麺つゆを並々に注いで一晩おく」だけで、けっこう美味しかったです。とってもカンタン!
御飯にのっければ、もう至福の世界です。
貧乏邦字紙記者にとって、最大の問題は値段です(涙)。
そう「ブラジルは、お金さえあれば天国」とは、昔から言われている哀しい名言です。

サンパウロに住んでいる方は皆ご存知かと思いますが、メルカドンの周辺はあまり治安が良くありません。
カメラやスマホを出すときは、くれぐれも注意したほうが良いですよ。

ちなみに、魚売り場の横のエスカレーターを登って、 上の階には、ブラジルには珍しい無料公衆トイレがあります。

2階(ブラジル式で1階)に無料公衆トイレがあります

嬉しいですね、安心して買い物ができます!
向かって手前が男性、奥が女性。
男性用に入ったら、中に清掃員件警備員のようなブラジル人オジサンがいました。
そういう人がいると、やっぱり、安心ですね。

メルカドンの住所
Rua da Cantareira, 306 – Centro – São Paulo/SP

メルカドンの営業時間
★卸売り
月曜から土曜までの午後10時から午前6時まで

★一般向け
月曜から土曜日までの午前6時から午後6時まで
日曜、祝日は午前6時から午後4時まで

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